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50 逆 股(さかまた)の 地 蔵 堂 - 麻生神社の北側下 麻生神社の真下に逆股の地蔵とて大なる石あり、里人は尊崇して今も線香の烟絶ゆることなし、里伝に此の仏麻生の神と相撲して足を取られ擲落されたりと。(遠賀郡誌) いつの世からか麻生の足取相撲といって、麻生神社の祭礼の日には境内に於て、大正時代までは地方の名ある相撲取りが大勢集まって盛大に相撲大会が行われ、神社下の道には所せましと出店が並び大変に賑わったという。今は麻生神社の祭礼の当日子供相撲が行われている。 ※逆股の地蔵は昔よりたぐり(咳)が癒るとて、願をかけたぐりが癒ったらお礼参りの時に甘酒を造ってあげる風習が今も続いている。 戦前は雨ざらしで、松の木の下に四かゝえぐらいの大きな石があった。現在は堂字の中に囲まれているが、これが逆股のお地蔵様で、ほかに風化して形もわからなくなった小さなお地蔵様が数体あった。毎年八月二十四日の地蔵盆には元町区で供養がある。一体をふごにのせ二人がかりで元町区に運び移して、お水で仏体をきれいに洗い祭壇に安置しお供物をあげて盛大な供養がある。祭壇の前では盆踊りが奉納され、終りにちかずくと假装の人達もふえ、益々踊りが佳境に入り時のすぎるのも忘れて、踊りを見る人達もなお去りがたく世話する人も終りを告げる時を失するほどである。 |