浪 懸(なみかけ) け の 岸 −(浦区)

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44 浪 懸(なみかけ) け の 岸 −(浦区)

         高山彦九郎の歌碑より海岸づたいの岩礁

浪懸けの岸または浪懸けの岩ともいゝ、山鹿厳島神社下の海辺にあった。昔は大浪懸け・小浪懸けといゝ大岩石があった。

弁慶岩というのは海中にあって直径三メートル、高さ三・五メートルという大きなもので、これと並んで高さ二メートル廻り約一メートルの太鼓岩というのもあったが、遠賀川改修工事の際石材に使うため壊わされて今は無い。(芦屋町誌)

※戦前は海岸にそゝり立つ岩壁に打ちつける浪が高く舞い上り、シブキを散らしながらドドッと舞い落ちていた。浪懸けの名にふさわしく勇ましく雄大な眺めであった。戦後この海岸沿いにコンクリートの遊歩道が出来て、昔の浪懸けの面影をしのばせるものは無くなった。