夏 井 ケ 浜 の 積 石 塚 と 石 棺

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夏井ケ浜の積石塚が在った付近


反対側から撮った写真

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65 夏 井 ケ 浜 の 積 石 塚 と 石 棺−

料亭芦屋釜風呂の裏

夏井ケ浜古墳は通称夏井ケ浜の積石塚と呼ばれ、墳墓であろうと推定されていた。昭和四十五年(一九七〇)十一月発掘調査されたが、古墳の一部はすでに盗掘されていた。この古墳は海岸に産する浜辺の石(挙大の河原石状)をおぴたたしく積んたもので全体が構成されている。調査の進行と共に発見された箱式石棺は、試掘により自然丘の頂部付近を利用したものであることが判明した。これは夏井ケ浜古墳とは別個のもので、積石塚以前に構築され、偶然に同地域に位置したものであると思われる。積石塚は鎌倉時代、石棺墓は古墳時代。石棺内からは鉄剣、石棺蓋石上から高杯の破片の出土があり石棺に密接して広口壷も出土した。広口壷内部には鉄斧 鋤先 工具類が収納されていた。(芦屋町誌)

※これ等は芦屋町立歴史民俗資料館に展示してある。