今に残る商家−(旧中小路)

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吉田材木店 文久年間の創業


当時の町並みが見られる


裏はすぐ遠賀川の渡し場であった。

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68 今 に 残 る 商 家−(旧中小路) 西浜町九−六

この通りは昔素と取り引きをす商家の中心街として繁栄していた所で、昔時は櫨蝋(はぜろう)・焚石(たきいし)(石炭)・陶器・米・鶏卵・干鰯などをさかんに上方へ積み出していた問屋の家が建ち並んでいた所である。そのため屋号をもった多くの商家が軒を並べていた。

この吉田材木店は、文久年間の創業で今から四代前である。この家は明治三十七年に建築されたものだが、昔時をしのばせる唯一の建物である。材木店入口を奥に行くと花崗岩の敷石が家の中から川の中まで傾斜をつけて敷きつめてあり、船が家の中まで入るようになっていたが、今は川岸を埋めたのでそれも地中に埋め込まれてしまって今は無い。ちなみにこの家は現芦屋町長吉田徳久氏の生家である。

歴史秘話

歩き廻った時に思いがけなくお聞きしました秘話をお話しましょう。

 廻船問屋店主の許されざる恋物語